幸福な未来は計画出来るのか?

何かと大変なことの多い毎日。せめて一日の終わりに、ほんのひととき自分と向き合い、幸福な未来について考えることを習慣にしてみたいと思い立ちましたが。。幸福な未来への第一歩となりますでしょうか。

30年前の就職活動①

世の中の変化は目まぐるしく、30年前に当たり前と思われていた常識(そう思い込んでいただけのことかもしれませんが)も2020年の世界では、その多くが妥当性を失っているか、失いつつあるように感じられます。

30年ほど前に、平凡なひとりの大学4年生として就職活動をしていた私にとって、当時の「就職」は、イコール、相当高い確率で「就社」を意味し、残り40年近くに渡って自分の運命を左右し、人生の幸福度に影響を与える割には、余り現実感の湧かない不思議な「活動」でした。

好むと好まざると、大学3年生頃になると、どこで調べたのか、リクルート等、就職情報会社から大量のダイレクトメールが届くようになり、そこに書いてある会社に葉書を出したり、電話したりして、説明会に参加します。また、同じ大学出身の先輩から電話をいただいて、所謂リクルーター面接なるものがはじまり、気づくと本物の面接がはじまっていたりしました。

正直なところ、こうした活動から得られる断片的で限られた情報だけでは、どんな会社か、将来性はどうか、自分のやりたいことが出来るか、自分に合っているか等を深く理解することは「至難の業」であり、また、余り判断に時間をかけることも許されない状況(「就職協定破り」等が起きると突然面接がはじまり決断を迫られます)でした。

就職をしなければ来年以降食べて行くこともできないし、当時の「常識」では、転職というのもなかなか難しい環境でしたから、どのような基準で意思決定をするか、とても悩んだことを覚えています。個人的に、恐らく就職したら割とすぐに結婚をするのではという背景もありましたから、猶更「正しい判断をしなければ」(そんなもの存在しないのですが。。)と焦ってもいました。

結局、どんなに悩んでも良く分からないので、すごくシンプルな原点に立ち返って、決断をしました。時間と情報が限られた中、出来る限り、自分に正直に、以下のような直観も含めた観点から決断をしたと思います。

1)海外、特にアメリカに行って働いてみたい。

2)リクルーターや面接でお会いした方々が、自分の仕事について語る様子(=会社のブランドとかではなくて、日々の仕事を楽しんでいる様子)

3)マイペースな自分でも性格を変えずに働いて行けそうかどうか。

そのときの直観が正しかったか否かは、分かりませんが、いまだに何とか働いていることからしても、大きく外れてはいなかったのかとも思います。人生の選択は、正解が無い分、難しいものですね。。

でも、ひとつだけ確実に言えるのは、如何なる基準であれ「自分で決める」ことが何よりも大切だということです。結局、良くも悪くも、その判断の結果は、自分の人生に大きな影響を与えることになるからです。

長い人生、上手く行くことも、失敗することもあると思いますが、「自分で決めたこと」であれば、覚悟が決まると思いますので。。

セミロングステイしてみたい場所①(台湾)

丁度1年ほど前のことですが、4日間ほど夏休みを取って、家族と台湾旅行に行って来ました。これまで出張で何度も台北を訪れたことは有りましたが、いつも大体1泊2日の弾丸出張で、仕事先と会食先(森山北路)、ホテルと桃園空港の間を慌ただしく行き来するばかりで、じっくりと台湾を味わうことも出来ずにいました。

昨年は偶々いろいろな縁が有って夏前にも台北に2度ほど訪れていたのですが、その際に現地の取引先の人に、夏休みを台湾で過ごしたい旨を相談したところ、4日間の旅程を考えてくれました。前半の2日間は、台湾東部にある花蓮からタロコ国立公園へ、後半は郊外も含めて台北の街を楽しむというプログラムでした。

地元のB級グルメや夜市の屋台での食事や、台湾デザートなんかも堪能して、実に楽しい夏休みとなりました。さすがに言葉の面では、特に台北を離れると英語も日本語も通じずに苦労しましたが、親切で優しい国民性、何となく居心地の良いのんびりとした雰囲気がすっかり気に入ってしまいました。料理も美味しく、自然の景観も素晴らしく、聞くところによると良い温泉もあるそうな。。

日本とも関係深い台湾の歴史についても、2~3本を読んで勉強しました。次回は是非、台北から南下して、台中、台南、高雄、なんかも訪れてみたいと思います。

最近愛読しているCubさんのブログでも、台湾の素晴らしさが紹介されていますが、台北以外であれば、とてもリーゾナブルなお値段で、家を借りて、楽しいセミロングステイが出来そうですので、早い時期に是非実現してみたいと思っております。

先日(といってもコロナ前ですが)羽田空港から乗ったタクシーの運転手さんが、1年に2回は必ず休みを取って1週間ずつ一人で台湾旅行をするのを楽しみにしているという話をそれはそれは生き生きと聞かせてくれました。ちなみに、その運転手さんも、台北よりは、台中・台南がおすすめとのことでしたので、是非行ってみたいです。

 

「じぶん年金」のポートフォリオ

前回ご紹介した「じぶん年金」のポートフォリオですが、これまたいろいろと研究した上で、まだまだ未熟者ながら、以下の方針で着実に構築を進めております。

1)配当・株主優待重視の長期保有前提

2)優良大型株中心の分散投資(1銘柄当たりの投資額は最大100万円以下)

3)配当利回り4%以上が目安

4)事業内容・財務諸表・足元業績等につき、自分なりに調べて理解・納得した銘柄

5)グローバル化、デジタル化、環境対策等、世の中の動きを的確に捉えた戦略を持つ銘柄

6)比較的株価の変動が少ない安定銘柄

先輩ブロガー・先輩個人投資家としては、比較的近い目標意識で投資・運用をされている以下の皆様のブログも参考にさせていただいています。

* さいもんさん

* きびなごさん

* セミリタパパさん

* ショコラさん

* Snowfieldさん

コロナショックや株価の上下動に一喜一憂せず、自分が良いと思うという意味で理想のポートフォリオ構築に向けて、勉強を怠らず、少しずつでも経験値と投資額を積み上げて行きたいと思います。

幸福な人生の残り時間とお金(6)

本シリーズですが、書いている内に、様々な発見がありました。平素もやもや考えていたことでも、文章に起こしたり、改めて計算してみたりすると、頭の中が整理されてスッキリして来ますね。

第六回は、第五回で構想した「じぶん年金」が年間120万円の配当収入を産み出すようになると、老後の生活は、どのように変化するかといったことについて、もう少し考えてみたいと思います。もしも、この「じぶん年金」が60歳の誕生日までに構築完了出来た場合、第四回で試算した老後資金の計算が大分変って来るのではということですが。。

<「じぶん年金」構築後のベースでシナリオ②再計算>

60歳:500万円

61歳~64歳:370万円 x 4年間 + 400万円(大学学費)

65歳~72歳:420万円 x 7年間 

72歳時に株式を売却することによって手元資金を調達出来る前提なので、別途1000万円を用意する必要はなし(大幅に値下がりしていなければ、寧ろ手元資金が増えていると期待されますが、そこはコンサバな前提を置いてみます。)

合計:5320万円

が必要資金と計算されます。

但し、60歳からは、個人年金が、65歳からは、国民年金・厚生年金が貰える前提とすると、その収入予想額が、

個人年金:65万円 x 12年間

国民年金・厚生年金:300万円 x 7年間

そして「じぶん年金」からの予想配当収入額が、

じぶん年金:120万円 x 12年間

合計:4320万円

加わりますので、60歳退職時の目標金額は、1000万円との計算結果となりました。

これであれば、退職金を貰って、住宅ローンを完済したとしても、十分達成可能な気がして来ました。

勿論、株価下落のリスク、配当金減少のリスク、はたまた投資先企業倒産のリスクも有りますので、そこは別途考慮が必要であること、言うまでもありません。

一方で、そういう事態に陥らず、72歳以降も株式を持ち続けて、配当金を受け取ることが出来るのであれば、アップサイドも大変大きい可能性が有ります。

ということで、「じぶん年金」のパワーの絶大さを確認したところで、目標3000万円に向けた高配当株式投資を頑張って行こう、そのために節約を通じた投資資金の捻出に励もう、という意欲が湧いて来ました。

幸福な人生の残り時間とお金(5)

シリーズ第五回目です。

前回、60歳退職時必要資金が、約3440万円という一応の試算結果が出ましたが、恐れていた通り、なかなかの金額となってしまったことから、これを少しでも緩和するために、今何か出来ることはないかと、もう少し知恵を絞って考えてみたいと思います。

勿論、サラリーマンという職業上、なかなか「ウルトラC」は無いのですが、いろいろとそちらの系統のブログやら書籍をそれなりに読み漁って来た私としては、幾つか検討中、取り組み中のオプションがあります。

1)家計の無駄の見直し(基本)

昔から決して余り無駄遣いをする方ではなかったのですが、少し前の記事に書いた通り、これまで引っ越しが多かったことも有り、また日々の仕事や毎月の出張等でいつもせわしなく過ごしていたことも有り、正直家計収支を細かく管理したことがありませんでしたが、ちょうど2年前のある日、とある方のブログを読んだところから、「天からの声」に啓発されるように、突然無駄な支出の見直しに動き、意味不明に月会費を徴収されているメンバーシップや、特典の少ないクレジットカードの整理、新聞雑誌等の徹底解約、携帯電話契約の格安SIM化、生命保険の見直し(不要な契約の解約)等一気に動きました。ちょうどブームになりつつあったPAYPAYやLINEPAY、これまで見向きもしなかったPONTAやdポイントなどの収集、薬局のポイント集め等にも熱が入り、貯まりまくっていた航空会社のマイルの活用方法も高度化しました。結果年間の無駄遣いと、ポイ活の効果は、20万円ほどの成果を上げることになりました。結構大きいですね。(もっと早く気づいていれば良かったです( ;∀;)。。)

2)配当金目的の株式投資

これまでアメリカを中心に海外生活も長く、大学はビジネス専攻、仕事としては様々な投資案件を担当して来たのにもかかわらず、自分での投資というものを余りやって来ませんでした。(せいぜい優良企業の社債やCD、MMF等、安全運用に少し手を出したくらいです。)何といっても、バブル世代の私にとっては、学生時代に経験した、あの「バブル崩壊」、日経平均株価の暴落・長期低迷、不動産価格の暴落の印象が強すぎて、「株式投資=危険」という典型的な前世代型の駄目な日本人の思考パターンから抜けられませんでした。(「金持ち父さん」に怒られそうです。。)しかし、社会人生活も30年近く、この間少しでも投資をしていたらとデータを眺め返すと、投資をした場合としなかった場合の資産形成力の差に愕然とせざるを得ません。そこで、本当に遅ればせながら、少しずつですが株式投資をはじめました。もともとファイナンスの勉強を結構していた関係もあり、また仕事柄、各国経済情勢には常に気を配っていますので、実践はともかく知識だけはそれなりにあったことから、自分で投資方針を決めて運用することにしました。現在は、国内株式、海外株式、海外REITが中心のポートフォリオで、2月頃までは順調に行っていたのですが、目下コロナショックの洗礼を受けて時価評価では水面下で格闘中です。でも、余り株価の変化は気にせず、配当Return5%(税引き後4%)を目指して、安定有力高配当銘柄と株主優待銘柄を買い続け、保有し続けようと考えております。当面の目標は、月10万円の配当収入を産み出すポートフォリオですが、構築までにはまだ時間が掛かりそうです。単純計算ですが、投資規模が3000万円になると税引き後4%の配当で、年間120万円の「じぶん年金」がひとつ完成することになります。(30年前に始めておけば良かったことは言うまでもありません。せめて、10年前に始めていれば。。(;_;)/~~~)

 

 

幸福な人生の残り時間とお金(4)

今回も幸福な人生の残り時間とお金の関係について考えます。

前回までで、少しだけ具体的なイメージが掴めましたので、今回は、幾つかの前提を置いて、ライフプランを作ってみたいと思います。

 

<シナリオ①の前提>

1)60歳の誕生日を迎える月に定年退職(その後の就労はアルバイト程度 if any)

2)住宅ローンはこの月までに完済。子供3人も社会人として独立。

3)リタイア後最初の1年間は、海外をベースに竹プラン①で過ごす。

4)リタイア後2年目に京都にて大学生活を開始。以降4年間は、梅プランを導入。(大学学費合計:約400万円が追加で必要)

5)65歳時にその後の住居(住む場所)とライフスタイルを決定。

6)健康寿命の72歳までは、竹プラン②をベースに考えたい。

7)72歳時点での手元必要資金は約1000万円程度。(その後は、国民年金・厚生年金・個人年金の範囲内で生活。老人ホーム入居の場合は、マンション売却あるいはリバースモーゲージ利用。)

 

<シナリオ①の必要資金@60歳定年退職時>

60歳:500万円

61歳~64歳:370万円 x 4年間 + 400万円(大学学費)

65歳~72歳:420万円 x 7年間 + 1000万円(72歳時手元資金)

合計:6320万円

が必要資金と計算されます。

但し、60歳からは、個人年金が、65歳からは、国民年金・厚生年金が貰える前提とすると、その収入予想額が、

個人年金:65万円 x 12年間

国民年金・厚生年金:300万円 x 7年間

合計:2880万円

加わりますので、60歳退職時の目標金額は、3440万円との計算結果となりました。

予想していたとは言え、なかなかの数字です。

 

 

幸福な人生の残り時間とお金(3)

前々回、前回に続いて、今回も、幸福な人生の残り時間とお金についての計画を具体的に考えてみたいと思います。

先ず、前々回のステップ1)の考え方を再掲させていただきます。

ステップ1)先ず、人生の残り時間を、二つに分けて考えます。

  イ)自由に活動的に過ごすことの出来る時間 = A 年

  ロ)のんびり穏やかに余生を過ごす時間(健康上の理由等で活動は制限されてしまう前提) = B 年

そして、イ)の期間には、1年間当たり幾らのお金(α)が必要で、ロ)の期間には、同じく毎年どのくらいのお金(β)が必要か、考えてみます。

そうすると、α x A + β x B の金額を獲得する目途を立てることが、当面必要な目標値であることが分かって来ます。

今回はステップ3)として、αの数字をイメージアップしてみたいと思います。

リタイアした後、想定60歳代前後で活動的に過ごす1年間には、どのくらいのお金が必要なのでしょうか?

ここまで考えて来て、老後資金問題、セミリタイヤ問題等々を考える上で、実は、ここが一番計画が難しい問題であることに気づきました。

活動の内容や、グレード、贅沢度合い等々、検討する項目には事欠きませんが、松竹梅の3コースでイメージアップしてみましょう。

<松コース>

1年の少なくとも半分(180日間)は旅先で過ごします。行先にもよりますが、費用感としては、夫婦で1泊2万円くらいとして、年間360万円、これに移動に伴う費用を合わせて、年間450万円くらいの旅行費用を計上してみたいと思います。これ以外の基本的な生活コストは、大体300万円くらいと思われますので、年間の必要経費は、約750万円となり、どのくらいの期間こうした生活が出来るかはともかくとして、なかなか資金的には凄いことになってしまいそうです。

<竹コース①>

1年の少なくとも半分(180日間)は旅先で過ごしますが、滞在費が余りかからない旅先と宿泊先を選びつつ、セミロングステイ的に1箇所に比較的長く滞在します。滞在費用と移動費用が節減出来るので、前回450万円とした旅行費用は250万円くらいにまで減るものとします。また、旅先での自炊等も含めて、基本的な生活コストも松コース比較で50万円くらいの節約を心掛け、年間250万円に抑えます。このシナリオでの年間の必要経費は、約500万円となります。少し現実味が増しましたが、まだなかなかの数字です。

<竹コース②>

1年の三分の一(120日間)は旅先で過ごしますが、滞在費が余りかからない旅先と宿泊先を選びつつ、セミロングステイ的に1箇所に比較的長く滞在します。竹コース①比較でも、滞在費用と移動費用が節減出来るので、旅行費用は170万円くらいにまで減るものとします。また、竹コース①同様に旅先での自炊等も含めて、基本的な生活コストも年間250万円に抑えます。このシナリオでの年間の必要経費は、約420万円となります。もう一声といったところでしょうか。

<梅コース>

1年の四分の一(90日間)は旅先で過ごしますが、滞在費が余りかからない旅先と宿泊先を選びつつ、セミロングステイ的に1箇所に比較的長く滞在します。竹コース②比較でも、更に滞在費用と移動費用が節減出来るので、旅行費用は120万円くらいにまで減るものとします。また、竹コース①同様に旅先での自炊等も含めて、基本的な生活コストも年間250万円に抑えます。このシナリオでの年間の必要経費は、約370万円となります。

私の場合、結局αの水準は、年間の旅行費用によって決まってくるのだということを改めて認識しました。