幸福な未来は計画出来るのか?

何かと大変なことの多い毎日。せめて一日の終わりに、ほんのひととき自分と向き合い、幸福な未来について考えることを習慣にしてみたいと思い立ちましたが。。幸福な未来への第一歩となりますでしょうか。

幸福な人生の残り時間とお金(3)

前々回、前回に続いて、今回も、幸福な人生の残り時間とお金についての計画を具体的に考えてみたいと思います。

先ず、前々回のステップ1)の考え方を再掲させていただきます。

ステップ1)先ず、人生の残り時間を、二つに分けて考えます。

  イ)自由に活動的に過ごすことの出来る時間 = A 年

  ロ)のんびり穏やかに余生を過ごす時間(健康上の理由等で活動は制限されてしまう前提) = B 年

そして、イ)の期間には、1年間当たり幾らのお金(α)が必要で、ロ)の期間には、同じく毎年どのくらいのお金(β)が必要か、考えてみます。

そうすると、α x A + β x B の金額を獲得する目途を立てることが、当面必要な目標値であることが分かって来ます。

今回はステップ3)として、αの数字をイメージアップしてみたいと思います。

リタイアした後、想定60歳代前後で活動的に過ごす1年間には、どのくらいのお金が必要なのでしょうか?

ここまで考えて来て、老後資金問題、セミリタイヤ問題等々を考える上で、実は、ここが一番計画が難しい問題であることに気づきました。

活動の内容や、グレード、贅沢度合い等々、検討する項目には事欠きませんが、松竹梅の3コースでイメージアップしてみましょう。

<松コース>

1年の少なくとも半分(180日間)は旅先で過ごします。行先にもよりますが、費用感としては、夫婦で1泊2万円くらいとして、年間360万円、これに移動に伴う費用を合わせて、年間450万円くらいの旅行費用を計上してみたいと思います。これ以外の基本的な生活コストは、大体300万円くらいと思われますので、年間の必要経費は、約750万円となり、どのくらいの期間こうした生活が出来るかはともかくとして、なかなか資金的には凄いことになってしまいそうです。

<竹コース①>

1年の少なくとも半分(180日間)は旅先で過ごしますが、滞在費が余りかからない旅先と宿泊先を選びつつ、セミロングステイ的に1箇所に比較的長く滞在します。滞在費用と移動費用が節減出来るので、前回450万円とした旅行費用は250万円くらいにまで減るものとします。また、旅先での自炊等も含めて、基本的な生活コストも松コース比較で50万円くらいの節約を心掛け、年間250万円に抑えます。このシナリオでの年間の必要経費は、約500万円となります。少し現実味が増しましたが、まだなかなかの数字です。

<竹コース②>

1年の三分の一(120日間)は旅先で過ごしますが、滞在費が余りかからない旅先と宿泊先を選びつつ、セミロングステイ的に1箇所に比較的長く滞在します。竹コース①比較でも、滞在費用と移動費用が節減出来るので、旅行費用は170万円くらいにまで減るものとします。また、竹コース①同様に旅先での自炊等も含めて、基本的な生活コストも年間250万円に抑えます。このシナリオでの年間の必要経費は、約420万円となります。もう一声といったところでしょうか。

<梅コース>

1年の四分の一(90日間)は旅先で過ごしますが、滞在費が余りかからない旅先と宿泊先を選びつつ、セミロングステイ的に1箇所に比較的長く滞在します。竹コース②比較でも、更に滞在費用と移動費用が節減出来るので、旅行費用は120万円くらいにまで減るものとします。また、竹コース①同様に旅先での自炊等も含めて、基本的な生活コストも年間250万円に抑えます。このシナリオでの年間の必要経費は、約370万円となります。

私の場合、結局αの水準は、年間の旅行費用によって決まってくるのだということを改めて認識しました。